タイムズカープラスでカーシェアリングを利用した時の料金・車種・予約・給油・返却など
時間貸し駐車場のタイムズが運営しているカーシェアリング「タイムズカープラス」の利用方法と料金・車種・給油方法などを詳しくご紹介。私が利用してみて初めて分かった事、事前に知っておいた方が安心だと思う情報を書きました。
タイムズカープラスの入会と料金
タイムズカープラスを利用するには、入会して会員カードの発行を受ける必要があります。
年会費は無料ですが、月額基本料が1030円かかります。(2014年11月現在)
毎月1,030円分の無料利用料金が付きますので、月内に1030円分以上利用すれば実質無料ですが翌月以降に繰り越しは出来ません。
また、入会方法で「インターネット入会」を選んだ時だけ1550円のカード発行手数料がかかります。
私は近くにタイムズカーレンタルの店舗があり「クイック入会」を選択しましたので、カード発行手数料は無料でした。
クイック入会は、WEBで事前に情報を入力し、自分で指定したタイムズカーレンタルの店舗に免許証を持って行くと入会とカード発行が5分位で完了しました。
事前の情報入力には決済用に本人名義のクレジットカードと携帯(スマホ)用のメールアドレスが必要です。
私は携帯(スマホ)用のメールアドレスは利用していないので、調べるとグーグルのgmailが使えました。
タイムズカープラスで借りられる車種
タイムズカープラスで借りられる車種は、料金プランで「ベーシック」と「プレミアム」の2タイプに分かれていて、更に駐車場毎に置いている車種が異なります。
ベーシックは、デミオ・ヴィッツ・ノート等のコンパクトカーが中心ですが、場所によってはプリウス等の普通車やフリード等のコンパクトミニバンもあります。
プレミアムは、BMW116やアウディA1・ミニ・ミニクロスオオーバー等の輸入車や電気自動車のリーフ、ミニバンのセレナ等もあります。
これだけ車種が豊富だと「用途によって選べる」と思いがちですが、実はそうでもありません。(2014年11月現在)
私の印象だと、多くのステーションはノートやデミオ等のコンパクトカーのみなので、ミニバンや輸入車がお目当ての車種である場合は「近くにあればラッキー」位の感じかも知れません。
輸入車の多くは東京都心に集中していますが、ミニとミニクロスオーバーは比較的多くの場所で借りられる様です。
ベーシックとプレミアムの料金の違いは、下でご紹介しています。
タイムズカープラスの料金体系と、それぞれのメリット・デメリットのまとめ
タイムズカープラスには「ショート」と言われる15分毎の利用料金を単純に加算して行くプランと、「パック」と言われる6時間・12時間・24時間の時間固定料金プランがあります。
大まかに言うと、基本的には これらを単体もしくは「パック」に延長で「ショート」をプラスして利用します。
ショートとパックのメリットとデメリット
「ショート」と「パック」のメリットとデメリットを簡単にまとめました。
「ショート」のメリット
- 料金体系が15分につき「ベーシックは206円」「プレミアムは412円」と明確に決まっていて、距離毎の追加料金も発生しないので計算が簡単でわかりやすい。
- 料金体系が15分ごとなので、短時間でも気軽に安く借りられる。
- 予約時間よりも早く返却すれば、利用した分しか請求されない。
- 20リットル以上ガソリンを入れると利用時間が20分延長される。
「ショート」のデメリット
- 長時間の利用には向かない。(料金が割高になる)
「パック」のメリット
- パックは全て、ベーシックと同一料金でプレミアムが利用可能。(ショートを組み合わせる場合や時間延長はプレミアム料金)
- 6時間パックは走行距離毎の追加料金が発生しない。
「パック」のデメリット
- 6時間パック以外はパック料金の他に走行距離1Km毎に16円の料金が発生するので事前に正確な料金を計算できない。
- パックの種類が基本的に「6時間(4020円)」「12時間(6690円)」「24時間(8230円)」の3種類のみの設定で、パック同士の組み合わせが出来ないので、長時間の利用するとレンタカーよりも割高になる場合が多い。
- 利用開始後の延長は30分、もしくは60分単位でしか出来ない。
「ショート」と「パック」両方のメリット
ショートとパック両方のメリットは、要するにタイムズカープラスの良いところですね。
- 入会してカードさえ発行しておけば、直前でもWEBで簡単に予約が出来て、利用開始1分前までキャンセル可能なのでレンタカーよりも手軽。
- すべてのプランがガソリン代込みなので料金を計算しやすい。
「ショート」と「パック」両方のデメリット
- 月額基本料(1030円)がかかり、同時について来る無料利用料金(1030円分)は翌月に繰り越せないので、毎月使う方でなければムダが出てしまう。
- 前に利用した方が車を汚したままだと、その状態で利用しなければならない。(利用に支障が出る場合はコールセンターに電話すれば、可能な範囲で対応してくれます)
私が利用した料金プラン
どの料金プランを利用するのが一番お得なのかは、利用される用途や時間によって違ってきますが、ある程度時間が読める使い方で、1日以内の利用の方にメリットがある気がします。
今回私は「ミニ・クロスオーバーを長時間運転したい」という、言わば「試乗目的」だったので、ベーシックと同じ料金で利用出来、長距離を走っても追加費用が発生しない「6時間パック(4020円)」が割安と考えて利用しました。
タイムズカープラス 実際の利用方法と感想
私が今回利用した車種は「ミニ・クロスオーバー」で、プランは上記のとおり「6時間パック(4020円)」です。
今回は車種指定でしたが、自宅の近くにミニ・クロスオーバーが利用出来るステーションが無かったので、隣町まで電車での遠征となりました。
車が出た後のスペースは利用不可
ところでタイムズカープラスの場合、出発した所と同じスペースに車を返却するので、利用中は駐車スペースが空きます。
なので、コールセンターに「ステーションまで自分の車で行って、借りる車と入れ替えて自分の車を置いても構わないか?」と尋ねたところ、「カープラス利用中の空きスペースには、車も自転車も置けません」との事でした。。。
まずは出発準備
車が置いてあるステーション(タイムズ駐車場)には、少し早めに行きました。
理由は「出発準備」をする為で、タイムズカープラスでは出発準備をする目的で、利用開始の10分前に車のドアを開ける事が出来ます。(もちろん準備が早めに完了したら、利用開始時間前に出発しても構いません。)
利用開始には、まず車のガラス面に付いている「TOUCH」部分に会員カードをかざすと車のロックが解除されます。
写真の様に赤ランプが点灯していれば利用可能です。(私は利用開始時間の11分前に開錠出来ました)
カードは、結構ピッタリガラスに付けないと反応しませんので、しっかりイラストの上にタッチして開錠します。
ロックが解除されて車に乗り込んだら、最初にグローブボックスを開けます。
グローブボックスの奥に車のキーが刺さっています。
このままではキーが抜けないので、左に回して抜きます。
取り出したキーでエンジンをかけると、カーナビの画面に利用時間等のメッセージが出ます。
このカーナビは、通常の目的地案内の他に、カープラスの利用案内や予定時刻の確認・利用時間の延長なども出来ます。
この画面は「御利用案内」から、給油方法の説明を表示したところです。
車載用具を確認
今回は初めての利用だったので、車載用具を確認をしました。
トランク内のプラスティックケースには、初心者マークと簡単な掃除用品が入っていました。
カーシェアリングでは、清掃は基本的に利用者が行う事になっています。
トランクには、他にジュニアシートが入っていました。
運転席のサンバイザーにはカードケースがあります。
給油時のレシートも、ここに入れておく様です。
まずは、給油カードです。
タイムズカープラスでは、全ての車に給油カードが車載されていて「ガソリンが半分以下になったら給油して下さい」というのがルールの様です。
給油カードの裏面に給油可能なガソリンスタンドが書いてあります。
大手であれば、殆どのガソリンスタンドで給油が可能です。
次に、今回私が利用したステーションはゲート式の駐車場だったので、入出庫の際にゲートを開けるパスカードが車載されていました。
尚、このカードはゲート式以外のステーションにある車には車載されません。
車載品の確認と外装やタイヤの状態のチェックが完了したら、いよいよ出発です。
車の前に置いてあるスタンド看板を避けて、駐車スペースから一旦車を出します。
車種によっては運転席からスタンド看板が見えませんので、忘れて轢いてしまわない様に注意が必要です。
私はすっかり忘れて発車しようとしたら、カーナビに「スタンド看板を移動して下さい」と出たので慌てて対応。。。
他の方が間違って停めない様に、出庫後は確実にスタンド看板を元に戻します。
初めての利用で緊張していたのか、これも危うく忘れるところでした・・・。
ちなみにスタンド看板は意外と軽く、大きな力は必要ありません。
ゲート式駐車場は、車載のパスカードで出庫します。
タイムズカープラスの給油方法
ミニクロスオーバーの燃料計が半分になりました。
上でも少し触れましたが、タイムズカープラスでは「ガソリンが半分以下になったら給油して下さい」というのがルールの様ですので、給油をする事にしました。
給油方法に関しては、体験すると特に難しい事も変わった事もありません。
でも私は、実際にやってみるまで今一つ流れがイメージ出来ず、行くまでチョット不安だったので、ここで詳しくご説明致します。
私はいつもエネオスなので、慣れているエネオスのガソリンスタンド(セルフ)に入り、操作画面を見て思いました。
「このカードって、何扱い?(どこを押すの?)」
店員さんに聞くと「クレジットカードの所を押して下さい」との事。
もちろん普通のクレジットカードとは違うのでしょうが、常に車に入れっ放しのカードがクレジットカードって何だか不思議だなぁ・・・。
あとは普通のクレジットカードと操作方法は同じで、最初に給油カードを読取口に挿入します。
このガソリンスタンドでは、読み取った瞬間にカードが返却されました。
今回の私の様に輸入車を借りた場合は、油種の選択画面で「ハイオク」を選びます。
タイムズカープラスで借りられる輸入車は、現在のところ全てヨーロッパ車なので、多分全てハイオク指定だと思いますが、輸入車を借りられる方は、念の為給油口で表示をご確認下さい。
ミニ・クロスオーバーは何の問題もなく通常通りに給油できましたが、輸入車の場合、すぐに「カチャッ」と安全装置が働いて給油が止まってしまう事があります。
そういう場合は、どちらかに少し回転させると上手く行く事が多いです。
少し抜きぎみに給油する方を見た事がありますが、ガソリンが溢れる可能性があって危険なのでオススメできません。
給油後に出てくるレシートは、給油カードと一緒にサンバイザーのカードケースに入れておきます。
満タンになりました。
給油の際の注意点
上でも書きましたが、「ショート」での利用時のみ20リットル以上給油すると利用時間が20分延長されます。
コンパクトカーだとカソリンタンク容量は40リットル位なので、ちょうど半分位の状態で給油すると20リットルを超えず、利用時間が延長されませんので注意が必要ですね。
タイムズカープラスの返却方法
返却予定時刻の約30分前にメールで「予約内容」が届きます。
もし返却予定時刻に戻れそうにない場合は、ナビから利用時間延長の手続きを行います。
この際「次に予約が入っていなければ」延長出来ますが、予約が入っていて延長出来ない場合は「コールセンターに電話をして下さい」となっています。
こういう状況になった事が無いので、電話をした後にどうなるのかは不明ですが。。。
もし利用時間を越えても延長手続きを完了していない場合、延長料金が倍になりますので注意が必要です。
私は、返却予定時間の少し前にステーションに戻る事ができました。
この際、ゲート式駐車場は出庫時同様「車載のパスカード」を使って入庫します。
もし誤ってボタンを押して駐車券を発行してしまいますと、パスカードに入庫が記録されず、次に利用する方が出庫出来なくなりますのでご注意下さい。
私はこのシチュエーションは、「自分の車でショッピングセンター等の駐車場に入る時のクセで、反射的にボタンを押してしまう可能性が高い」と考え、入庫前に数回再確認してしまいました。。。
ステーションに到着したら、スタンド看板を移動して出発時と同じ場所に駐車します。
エンジンを切った後は出発時と逆の操作で、まずグローブボックスを開けます。
奥のカギ穴にキーを挿します。
キーを「返却」の位置まで右に回します。
カーシェアリングでは、基本的に次の方が利用するまでに清掃等は入りませんので、車内の汚れは清掃してゴミは全て持ち帰ります。
準備が全て整ったら車を降り、最初と同じく「TOUCH」のイラストに会員カードをタッチしてドアをロックします。
最後にスタンド看板を元に戻して返却完了です。
返却後に車内に忘れ物をした場合
タイムズカープラスでは、返却後に車内に忘れ物をした場合でも、1回に限ってドアを開ける事が出来ます。(スマホが必要です。)
返却が完了した際にメールで送られてくる「返却証」に記載のURLをタップすると「開錠」のページが開きます。
注意書きを読み、次のページへ進みます。
下の「ドア開錠」ボタンをタップすると、間もなくドアロックが解除されます。
ドアが開きました。
忘れ物の回収が完了したら、スマホに表示されている「ドア施錠」をタップしてドアをロックします。
スマホに「ドア施錠完了」画面が表示されて終了です。
以上、「タイムズカープラスでカーシェアリングを利用した時の料金・車種・予約・給油・返却など」でした。
私は利用してみて「近所にカープラスステーションがあって、毎回短時間しか車を利用しない方にとっては特に便利なサービスだなぁ」と感じました。
何しろ、車の購入費用はもちろんの事、駐車場・ガソリン・洗車・保険・車検・メンテナンス・修理等が一切かからないのは魅力的です。
ただ、カープラスステーションには自転車置き場が無いので、徒歩で行ける距離に無いとハードルがグンと上がってしまう気がします。
また、別の利用方法として、国内旅行で地方都市に行った際に利用出来るのが便利だと思いますので、次回の旅行で使ってみたいと思います。